元々夢魔狩人になった者達は、夢使いと呼ばれる者達であった。
夢使いには他者の夢に潜む能力があり、その力を使って夢の中から相手を攻撃する事ができた。
故に彼らは知っていた、夢を自在に渡る力の強さを。
この力があったからこそ、彼らは先の戦いで多くの部隊へと情報を伝達する事ができた。
故に彼らは恐れた、夢を自在に渡れる力の危険性に。
夢を渡る能力は便利だ、使い方次第では色んな事が出来るだろう。そして便利な力は悪用するのも容易いものである。
その可能性に危機感を抱いた一部の者達は、悩んだ末にある答えに行き着いた。毒をもって毒を制する・・・つまりこの力を使う事で、同じ力を持つ者を捕らえる事が可能ではないのかと。

決意を決めると、彼らは着ているパジャマを隠すように闇色のマントを纏い、遠い目とやつれた姿を隠すように目深く帽子を被ってマフラーで口元を隠して病院を後にする。
自らの姿を闇色へと変えて、夢魔を狩るために長い鞭と投擲ナイフだけを携え、夜の闇へと消えていくのである・・・。





夢魔狩人も夢使い同様に、他者の夢に潜む事が出来る能力が扱える。
その用途は違うものの、同じ力を扱うもの同士なので当然その使用方法自体も、夢使いの頃と差ほどの際は存在せず、瞑想する事で相手の夢と同調し潜り込むのだ。
そして夢に入ってからの能力が、夢使いとは全く違うものへと発展している。
夢魔を狩るという事に意識を集中させる事で、対夢魔の能力を高めると共に、夢の中で鞭やナイフといった武器を具現化させる事で使用する事が出来るのである。
実際に見つけている物が夢の中でも使えるのではなく、夢の中でのこれらの武器はあくまでイメージが夢の中で実体化した幻影、夢の産物に過ぎない。
しかしながら、夢の中に潜む夢魔を相手にするには、通常の武器よりもこちらの方が有効なのは言うまでもない。
夢魔狩人が鞭とナイフを好んで愛用するのには、この二つのイメージをしやすくすると言う意味もあるのである。





夢魔狩人は西国人国家である芥辺境には珍しく、アルカイックな出立ちで姿見を装っている。
愛用する武器も、偵察兵などが使用する突撃銃等を使わずに鞭とナイフを愛用している。
使い慣れた銃器を捨ててまでこれらの武器を扱うのには、様々な理由が存在する。

▽ナイフの場合
白兵用武器に余り馴染んでいない芥辺境の兵達が、鞭以上のリーチを求めて好んで扱うのがこれらのナイフである。
投擲による距離を取った攻撃や、鞭での捕縛をサポートする牽制としての役割が強いため、小さく使い勝手の良いナイフを複数携帯するのが基本となっている。
多くの夢魔狩人がナイフを愛用する一番の理由は、現にゃんにゃん共和国大統領であるダガーマン氏の活躍にあやかっての所が大きい。

▽鞭の場合
夢魔狩人は、対夢魔戦を想定されて能力を特化されたエキスパートではあるが、必ずしもその夢魔を滅ぼすために存在している訳ではない。
一言に夢魔と言っても色々な種類がおり、それらに対しての対応はケースバイケースである所が大きいのは言うまでもない。
鞭は主に標的を捉える為に使われる事が多く、且つ白兵戦よりもリーチが長いことからナイフとの両用を持つことで汎用性を高めた。





 狩人達はハンティングに用いる物の中には、相手を狩る事を専門とする『ナイフ』『鞭』などがあげられる。
 ハンター(狩人)としては必須とされる道具達だが、もっとも大事なこととして、狩る側に回るとなると『相手を見つけ出し、追う』ハンターに求められる1つのスキルである。
 そのときに使うのがこの『帽子』である。

 そも、夢魔狩人たちの帽子は大きく分けて二種類にわけることができる。
 男性用の帽子はダークブルー系のテンガロンハット。
 女性用の帽子は先端に綿玉のついたナイトキャップとなっている。
 大まかにはこの形容をとっているが、イメージ次第では個人で違ってくる。

 外見特徴の違う二種類の帽子は一見何の変哲のない帽子ではあるし、そもそも夢の中では帽子をかぶる必要性は全く無い。
 だが、それでもかぶる必要があるのは、二種類の帽子は共に外見的な特徴以外に『能力的な特徴』が二つあるためだ。
 その特徴とは、『夢使い』の場所を知ることができる事である。
 正確には

 1.他人の夢に侵入する前にその夢の空間を垣間見る。
 2.夢使いが放つ特殊な波長を鋭敏に感じ取る。

 この二つを組み合わせることで、夢使いの居場所や力の波長を辿ることで本体を見つけることが可能となるのである。

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